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学資保険の返戻率は複利なのかFPが教えます!

学資保険では返戻率が気になるところでしょうが、これは複利計算なのでしょうか。

銀行預金などでは利率は複利計算になることが普通で、例えば年利0.1%で10年間預けていた場合に増えるお金は0.1%の10倍でちょうど1.0%とはなりません。

これは、2年目以降はそれまでの利子に対してもさらに利子が付くからで、計算してみると1.005%くらいになります。

年利0.1%というような小さい数字では単に10倍した1.0%とほとんど変わらないくらいのものでしかありませんが、より年利が高くなった場合とか、あるいは預入期間がより長くなった場合にはびっくりするくらいの差になることもあります。

ちょっと現実離れしてしまうかもしれませんが、例えば年利5.0%で10年間とすると、5.0%の10倍である50%増えるわけではなく約63%くらいは増えることになります。

あるいは、年利1.0%であっても30年間運用すると、これも1.0%の100倍である30%ではなく35%近くまで増えることになり、無視できるような差ではなくなるでしょう。

複利という利子が利子を生む仕組みは大きいのです。

では学資保険ではどうなのかといいますと、これは残念ながらこのような計算方法は当てはまりません。

そもそも返戻率というのは、払い込んだお金の合計と、受け取れるお金の合計の比率そのものです。

一年間にいくら増えるかというような要素は含まれていません。

例えば、子供が生まれてから15歳になるまでの15年間、毎月1万円ずつ保険料を払い込んだとしますと、払い込んだお金の合計は毎年12万円の15年間ですから掛け算をして180万円となります。

ここで、子供が18歳になったときに受け取れる金額が例えば190万円であったとしますと、返戻率は190万を180万で割り算をして約105.6%となります。

率の計算とはこういうことです。

105.6%というのは決して一年間に5.6%増えるという意味ではありません。

18年間に5.6%増えるということから、単純に割り算をすれば一年あたり約0.3%ということになりますから、年利0.3%に相当するということかと思われるかもしれませんが、これも適切な計算方法ではありません。

というのは、180万円というのは最初から耳を揃えて預け入れられたお金ではないからです。

180万円のお金の全てを18年間運用することができて5.6%増えたというのであれば、単利計算で良ければ確かに5.6%を18で割って年利約0.3%という計算が成り立ちますが、事実はそうではありません。

最初に払い込まれた1万円は確かに18年間運用できていますが、子供が15歳になる直前に払い込まれた1万円は3年1か月しか運用できていないわけです。

平均すると、運用できる期間は平均して10年半くらいのものでしかありません。

つまり、5.6%という数字を18で割るのは適切な計算ではなく、割るなら10.5で割る必要があります。

答えとしては約0.53%くらいになります。

これとて、利子が利子を生むことは考えに入っていません。

あくまで単利での計算に過ぎないことに注意する必要はあります。

ともかく、学資保険の返戻率は時間軸は考慮される要素に入っておらず、単純に払い込んだお金と受け取るお金の比率に過ぎないということを覚えておきましょう。

一年間にどれだけ増えるかという時間的な要素は無関係で、あくまで最終的に受け取るお金がそれくらいになるということです。

ただ、銀行預金やその他の資金運用方法と比較検討する上では、一年間にだいたいどれくらいの金利で運用することに相当するのかを知りたいということはあるでしょう。

学資保険で105%になるのと同じ効果を生むためには、一体年利くらいで運用する必要があるのかということです。

学資保険の平均的な運用期間は10年程度なのですから、保険で増える部分を10年間で得るためにはどうすれば良いかということになるでしょう。

単利計算の場合は単純に割り算をすれば良いのですが、複利計算の場合、これは単純な計算式で出せるようなものではありません。

少なくとも紙と鉛筆で筆算でやることは止めたほうが良いでしょう。

ただ、今ではコンピューターのエクセルなどを使うとか、あるいはこのような保険や金利の計算が簡単にできるサイトもありますから、そういうものを利用する手はいくらでもあります。

試しに計算してみますと、10年で5%増やすためには、年利約0.49%の複利で運用すれば良いことになります。

現時点でも5%程度の率を用意している学資保険は特別に珍しいものではありません。

一方で、年利0.49%を提供している銀行預金はまずないでしょう。

株式投資や不動産投資などであればともかく、ほぼ確実にこれだけの金利が得られる運用方法というのはなかなかありません。

そういう意味では保険というのはありがたいということになります。

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